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MIC Kanagawa - A medical interpreting service for foreigners

Akio Nishimura

6 June 2005

 

外国人に対する医療支援

MICかながわ プログラムアドバイザー 西村明夫


  外国人に対する多言語医療支援は、在住外国人が増加する中で、取組が遅れている状況である。その中でも先駆的と言われる神奈川県の医療通訳派遣システムを中心に、各地の多言語医療支援の事例を紹介した。

 また、()自治体国際化協会の委託によりMICかながわが開発した医療通訳研修プログラムの一部を、実演を交えて紹介し、今後の取組の充実とネットワークの広がりを求めた。

1 多言語医療通訳の必要性

 日本語が十分でない在住外国人は、医療機関に通う場合、友人や子どもに頼っていた。その後、ボランティアが登場し、活躍するようになるが、まだまだ一部に限られていたため、依頼が集中していた。

 また、医療通訳は、専門用語や表現が特殊で難しいこと、いのちと健康に関わり誤訳の場合の責任問題が発生することなど、ボランティアの努力だけでは解決困難な取組であり、きちんとした仕組みが必要とされていた。

2 各地の取組

 国際ボランティアセンター山形による中国語医療通訳の取組、MICかながわと神奈川県との協働事業、三重県国際交流財団のポルトガル語の取組、京都市国際交流協会と多文化共生センターきょうととの協働の取組などを報告した。

3 医療通訳研修プログラムの説明

 MICかながわが開発した同プログラム(12ユニットコースのうちの一部)の内容と、学習課題について説明した。

4 医療通訳研修(ロールプレイ等)の実演

 教材「通訳失敗物語」を3人(医師役、患者の妻役、通訳役)で実演し、実際の研修場面を再現した。

 また、研修の重要な部分を占めるロールプレイについては、教材の「手術前説明」シナリオを使い、実際の研修と同様に参加者とともに医療通訳研修の一部を再現した。

5 医療通訳の展望

 最後に、全国に医療通訳制度を広めるためには、NPO、行政、国際交流協会、医療機関が協働してシステムを構築する必要があること、また今後、在住外国人、特にデニズン(定住・永住外国人)が増加する中、高齢化等により、ますます多言語医療支援のニーズは高まり、協働の輪と全国的なネットワークを広げ、医療通訳派遣システムと研修制度を確立していく必要があることを申し述べた。


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